■ 04 ■

グラスが割れた

手から離れるのが解ったが
落とさないように、、、という意識はなかった。   
手から離れて割れるのを眺めていた。

思っていた以上に潔く割れた。
しばらくのあいだ、眺めていた。
動けず、魅入ってしまった。
割れた欠片を。

嗚呼、私のココロみたい。
ふとした瞬間に粉々に壊れるのだろう。
そんな気がした。
まだその時は来てないと思うから。


グラスが割れた。
ただそれだけの事。

20040608
























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